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胎児や新生児は、自分の意思によって身体を動かせるほど大脳が発達していません。
その代わりに脳幹と呼ばれる原始的な部位で身体を自動的に動かしながら、自然に成長・発達をする力を持っています。
原始反射には手や足の動き、首の動き、全身を含む動きなどいくつかの種類があります。
ひとつの原始反射が、また別の原始反射をサポートするように出現→発達→統合し最終的に反射的な動きの世界から、人間が自分の意思で動けるように脳を徐々に発達させていきます。
二足歩行を始める頃になると、今度は姿勢反射と呼ばれる大人になってもずっと機能し続ける反射が現れ、原始反射の役割は果たし、徐々に見られなくなるはずです。
脳や脊髄に損傷を及ぼすような深刻な事故やパーキンソン病が進行してくる時などには、そこまで見られなかった原始反射の動きが再び活発に見られるようになることがあるため、原始反射はなくなるものではなく、姿勢反射がその上に積み重なるように現れることによって、下に埋もれていくと考えるといいでしょう。

そうなると、クロスパターン(交差運動)の動きを邪魔し、身体のオリエンテーション能力や空間認識力など「見ること」にも大きな影響を与え、学業でのつまずきを起こすことがあります。
体格も良く、モチベーション高くトレーニングに励んでいるのになかなか結果が出ない、上達しない原因には残存する原始反射の影響がある可能性があります。
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乳幼児期の意味のある体験をして、目と脳と身体のコーディネートされた運動パターンの発達が、「言語」や「思考」「概念化」といった学校での学習の基礎となります。


そして、その遊びからしっかりとその感覚刺激を消化し、次の感覚を受け取れる準備につなげると、徐々に「できる」ようになっていきます。
そのためには、遊びを通し意味のある動きを繰り返し行い、感覚の偏りをなくすことが必要です。
そして基本機能ができてくると、自分の体の状態をよく知ることや目的を持って行動できるようになり、秩序ある行動などの能力が積み上がり、自分の力を発揮して物事を取り組むことができるようになります。
