ものとの距離感、奥行き、文字や形を把握するときに使われます。
子どもの読み書きの困難があるとき、視空間認知の弱さが潜んでいることがよくあります。
目にとらえた映像はそのままだと「点」「線」「色」など単なる情報にすぎません。
平面である地図の情報を見て、自分の現在地がどこかを把握し実際に目的地にたどり着くことができるのは、視空間認知の機能のおかげです。
・探している本を本棚から見つけることができない
・人の顔をなかなか覚えられない
・塗り絵をするとき、枠からはみでたり、隙間だらけになってしまう。
・文字をなかなか覚えられない
・図形が苦手
・本や教科書から特定の単語を探し出すことができない
【スポーツ】
・飛んでくるボールを上手く掴めない
例)ドッジボールをするときに、ボールを持っている人を探すとき、必要な情報だけを選びとって見ることができるのは「対象と背景」が区別できているからです。
②形や色を認識するはたらき
目から入った情報を分析し、形や色、輪郭などを認識するはたらきです。
パズルなどを色・形ごとに正しく分けることがでいるのはこのはたらきのおかげです。
ぬり絵や絵を描くとき、図形の問題を行うときにもこのはたらきが役立っています。
③位置や色、形の不揃いに関係なく「同じもの」だと認識するはたらき
背景や位置、大きさ、多少の乱れがあっても同じものを同じであると認識するためのはたらきです。
様々な形の図形の中から三角だけを探す認識などもこのチカラのはたらきです。
文字や図形に限らず、人の髪型や化粧が変わっても同じ人であるとわかるのもこのはたらきのおかげです。
④空間的な位置を把握するはたらき
目で見たものを立体的に把握して、空間の中で位置関係や向きを認識するはたらきです。
上下・左右などの判別やものを掴んだりするために必要な能力です。
この認識が苦手だと、方向音痴であったり、片付けが苦手など生活面での困り感にも繋がります。