視覚機能

視力と視覚の違い

視力とは?

視力は分単位で表した視角の逆数で表すもので、例えば、5mの距離から約1.45mmの切れ目を判別できると視力1.0となります。

このように視力ははっきりと見えているか、見えていないかで、基準を数値化して判定するものです。

視覚機能とは?

視力は視覚機能のごく一部です。

視覚機能は視力だけでなく、「動きのあるものを目で追う」「遠近感や距離感をつかむ」「たくさんあるものを見分ける」など眼球運動や認知能力なども含む総合的な働きのことをいいます。

舵取り役の視覚機能
私たちが外界から得る情報の80%以上を「目」から得ているといわれています。
この目から得た情報を脳に伝達し処理することで、様々な行動を起こしています。
つまり、視覚機能は私たち人間の行動の舵取り役になっているのです。
舵取り役の役割を果たすためには?
視力がいくら良くても、視覚機能がうまく働いていなかったり、不十分であることがしばしばあります。すると「見えている」つもりでも「見えていない」ことになってしまい、自分の本来持っている才能や能力を十分に発揮できていないことがあります。
本当の意味で、見えている状態をつくり、本来持っている自分の才能や能力を発揮するようになるためには」視覚機能を向上させることが必要です。
高めたい視覚機能
静止視力遠方の目標がどこまで小さいものまで識別できるか。
日常生活・スポーツにおいてまずハッキリとものが見えるかの能力。
動体視力
(遠近・左右)
遠方・近方、左右に動くものを正確に識別する能力。
動体視力は、静止視力と相関性があり静止視力が悪ければ遠近の動体視力も悪くなる。
コントラスト感度白黒の微妙なコントラストを識別する能力。
コントラストとは、対象物の明るさとその背景の明るさの対比のこと。
年齢とともに低下する。
眼球運動素早く動くものを眼で追う能力。
両眼がバランス良く、目標に対して視線を動かし、追従できるかが重要である。
深視力距離感、位置関係を見極める能力。
両眼で視る能力(両眼視機能)が非常に重要となる。
瞬間視一瞬のうちにたくさんの情報を正確に掴む能力。
スポーツや運転中などはゆっくり周囲を視る時間はなく、一瞬で相手の位置などを把握する必要である。
目と手の協応動作目で捉えた情報に手や足で素早く反応する能力。
一点だけに集中せず、どれだけ広い視野をもって見ているかが大切である。
視覚機能向上させるビジョントレーニングで育つ力
書く力短時間で板書を写すことができる。
マスからはみ出さず、形を整えて文字が書ける。
ひらがな、カタカナの書き間違え(鏡文字)がなく、正しく書ける。
形を整えて図形が正しく書ける。
筆算では、桁を揃えて書ける    など
読む力行を飛ばして読んだり読み間違えをしたりせず音読できる。
文章をスムーズに読める。
文章問題を理解して解ける。    など
作る力ハサミを上手に使って、直線・曲線の上を切ることができる。
定規を使って正しく長さを測ったり、綺麗に線を引いたりできる。
紙を折る、紐を結ぶなど手先を使う作業が容易にできる。  など
運動能力ものとの距離感を理解して、掴んだり避けたりできる。
(球技で飛んでくるボールを受けたり、打ったりすることができる)
お手本通りに体操やダンスができる。
平均台をバランス良く渡ることができる。
イメージ力数字や漢字が正しく覚えられる。
文字や図形の形を正しく把握できる。
上下左右を正しく認識できる。
目的地までの順路が覚えられる。
忘れ物が少なくなる。      など
集中力・注意力落ち着きが出る
授業中、学習や作業に集中できる。  など
(引用;北出勝也著 クラスで楽しくビジョントレーニングより)
視覚機能を向上のためのビジョントレーニング

視覚機能の重要性はご理解いただけましたか?視覚機能はただ何もしないで向上しません。トレーニングが必要不可欠です。

ビジョントレーニング教室Wurzelで行うトレーニングは、遊びやゲーム感覚で行いやっていて楽みながら視覚機能を向上させられます。

楽しく、無理なくトレーニングを行い学習や運動の土台をつくり、固めていくことが最終的に得たい結果を得るためには非常に重要です。

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